家庭医療外来教育の実践〜議論となったIssues紹介

 長らくご無沙汰しておりました。

 このブログでは、わたくしの日々の指導実践の記録をすこしづつ残していきたいと思います。

日時:3月3日午後2〜4時

場所:王子生協病院

教育対象:家庭医療後期研修2年目Dr、復職プログラム参加中のDr

内容:診療所および病院一般外来診療

 

ディスカッションポイント

  • Dyspepsiaで来院したPtに対してどういうときに上部内視鏡をオーダーするか? 中年以降の初診のDyspepsiaなら検査前確率があがる。
  • 孫の面倒をみることについてのストレスの問題。Second child Raising。「孫の力」という雑誌について。
  • 一人暮らしの高齢者はMoraleが高い。男性高齢者の単身生活とライフスキル
  • Strep Familyの問題とSocio-economic status。溶連菌はなぜ家族全体をぐるぐる回るのか。
  • 認知症は病名とはいえない。病型診断、ステージアプローチ。
  • 95才入退院を繰り返しているCHF。このPtの外来の目標は何か。救急入院を避けること、防ぎうる入院を防ぐこと、緊急入院を防ぐための待機入院もありうる。Ambulatory care sensitive conditionsという考え方。
  • 高齢男性の鉄欠乏性貧血は追いかけるべし。
  • 市中肺炎を外来で治療する場合はA-DROPについての記載が必須。
  • 回転性めまいと血圧の関係。血圧上昇してたら、頭部CTはアリうる。
  • SASの治療でHTはかならずも下がらないこと多い。2次性高血圧の原因としてSASを鑑別に上げるのはあまり適切でないかもしれない。
  • 第X因子阻害薬とワーファリンの違い。
  • Entrapment neuropathyについて 

 実に多彩な問題がディスカッションされることがわかると思います。その場でDynamedやGoogleを利用しながら進めています。