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在宅医療におけるバイタルサイン

 

 在宅医療では検査リソースは少ないですが、実は患者の状態を判断する上で重要となるのは基本的なバイタルサインです。
 まず、体温測定です。定期訪問診療をしている患者の家族から「今朝から動きがわるくて、立とうしてもうまく立てないようです。脳卒中になったんでしょうか?」といった電話を受けることがあります。私は、まず体温を測定するように指示します。そして「今はかってみたら38.7度ありました」との報告をうけることもしばしばで、熱疲労によるふらつきではないかと判断することが可能になります。
 ただし、発熱がたいしたことがなくても重大な感染症、菌血症の場合もあるので、⊿20ルールを知っておきましょう。⊿心拍数(現在の心拍数ー普段の心拍数)/⊿体温(現在の体温-普段の体温)>20の場合細菌感染を考えるということです 。いずれにしても、「普段のバイタルサイン」を知っておかないとそうした疑いすらもつことができないので状態が安定している時でも、訪問診療のたびにバイタルサインを記録しておきましょう。
 近年呼吸数測定の有用性が強調されていますが、案外在宅医療の現場では測定されていません。呼吸数は加齢や薬剤の影響をうけにくく、病態の重大な変化の際は早期に増加します。慢性肺疾患がなく、20回以上なら相当問題です。

 

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