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専門職連携教育~亥鼻キャンパスで学んだこと

 千葉大学専門職連携教育研究センター(IPERC)で週一日教育と研究の時間を持つようになって、1年経ちました。たいへん得難い経験をさせていただいており、感謝の極みです。

 さて、専門職連携或は多職種連携とかいま医療者教育界のトピックになっていますが、いろいろ見聞きした範囲では、どうも仲良くやりましょう的な感じの企画が多い印象あります。

 専門職連携って、チーム内での対立や葛藤を、まあまあと水にながすのではないやり方で見つめることなんで、みんなで笑顔で話し合えばOKってことではないんだけどなあと思います。違う専門トレーニングをうけて、職種ごとに違う価値観をもった個人が、クライアントを中心にものを考えるときにはぜったい対立や葛藤が発生するのです。それは、明らかな対立だけでなく、隠れておりみんなが気づかない対立だったり、葛藤だったりします。で、それをなかったコトにできるのは、職種間の権威勾配が固く存在している場合ですね。たとえば、医者が一番エライとか、結局責任をとるのは医者ではないかという価値観がすべてを水に流してしまうような状況の場合ですね。

 で、現代ではこの既存の職種間の権威勾配自体が、たとえば高齢者ケアとか、医療安全とかにフィットしなくなっているってことなのですね。ニコニコとみんなが明るくわらっているWSとかカンファレンスの場合、よく観察してみると、権威勾配が確保されて、「人間的にはみな平等」みたいな価値が共有されているにすぎない場合が多いような気がします。

 権威勾配の最上位にいて、すべての医療の責任を理論的には取る立場にるような医師像を、最近は「孤高の医師=Lone Physician」っていいます。そして真正の専門職連携ができる医者をCollaborative Alternative Physicianっていうようです。協働的オルタナ医師。

 そして、協働的オルタナ医師が、特に今現在必要なのは、医療安全が厳しく問われるようなハイリスクでハイテックな病院の医療現場と、地域包括ケアにおける医療現場だろうと考えています。

 千葉大学の医薬看で継続的に実施している「亥鼻IPE」のカリキュラムはその辺りをかなり意識していると思いますし、むしろ医療現場の様々なチームにも適用可能なプログラムだと思っています。

亥鼻IPEの紹介です👇

www.iperc.jp

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