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都市部開業医のマイクロプラクティス化

 ご無沙汰しております!今年もよろしくお願いいたします。更新がとどこおってしまっておりますが,今年から雑誌連載をはじめまして,医学書院「総合診療」誌上で,「55才からの家庭医療学」というタイトルです。この数ヶ月そちらに注力していたため,SNSなどをこえてブログエントリーを作るところにパワーがまわりませんでした。

 ことしはもちっと力を抜いたエントリーを気軽につくっていこうとおもっております。時々本格的な調査?によるエントリーもおりまぜていきますので,どうぞよろしくお願いいたします。

 最近東京の診療所,特にビル診では,医師+派遣事務のみで運営しているところがふえているのでは?っていう印象があったんですけど,この印象を裏付けるような実態を聞く機会がありました。看護師なしの診療所です。実際若手で近年開業するDrはそのような運営をしていることが多いようです。これは米国ではマイクロプラクティス,ほぼ医師一人だけっていうところはウルトラマイクロプラクティスって呼ばれるスタイルで,特徴としては,

 

1.プライマリ・ケアではなく特定の専門領域の軽症外来診療に特化している 
2.人件費のオーバーヘッドを極限まで減らす 
3.人事と採用という開業医に最もストレスフルな業務を廃止する 
4.外来数は増えないのと日当点も今後上がらないので,少ない患者件数でも経営的に成立するようにする 
5.事業拡大は考えない 
6.在宅医療はやらない 
7.なるたけ予約制にして,フレキシブルなワークライフバランスを保てるようにする

 等があげられると個人的には思っています。
 

 おそらく,東京,都市部の診療所はマイクロプラクティスの個人事業主としての開業医,と在宅及びプライマリ・ケア指向のグループプラクティスの両極化すると思いますが,後者のグループプラクティスは,中小病院が外来・在宅医療機能として新部門を展開する可能性が大きいと思いますし,各種医療チェーンがプライマリ・ケア型診療所開設にのりだしてくるでしょう,というのがわたくしの予想。場合によっては,いくつかの訪問看護ステーションが共同出資して家庭医療型プライマリ・ケア診療所を設立するってのもありえるかもしれません。さたに,地方都市の場合,自治体立,あるいは大学サテライトとしてのグループプラクティスを構想しているという話もかなりきくようになりました。

 大都市圏の高齢者人口の急増に対しては,上記構造から見ても,マイクロプラクティスはほとんど無力です。事業形態としては個人事業主の開業医にたとえば在宅診療や地域包括ケアの参入してもらうという構想はあまり現実的ではないと思ったりします。

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