米国の家庭医であり研究者でもある、William Miller医師が提案している、このクリニカルハンドというカリキュラムモデルは、プライマリ・ケア外来診療の教育のときに必要なフレームワークを提示しているとも言えます。原著のリンクは以下のとおりですが、日本語訳は新・総合診療医学「家庭医療学編」(カイ書林)で読むことができます。
http://www.stfm.org/fmhub/fm2004/May/William330.pdf
おおまかにわけますと、このクリニカルハンドというモデルで表現される内容については、
- 外来診療の構造(診察のはじまりからおわりまでの型)
- 外来診療の目標(ルーティンかセレモニーかドラマか)
- 外来診療のタスク(診断、マネージメント、予防)
- 患者の感情面への対応
- HealingとEmpathy
- コミュニティ
- 生物心理社会スピリチュアルアプローチ
- 文化的背景を意識したケア
- 生命力
- ヘルスケアシステム
といったことが取り上げられています。外来指導のマスターになるためには、こうした領域についての経験と見識が必要になります。
- 作者: 藤沼康樹
- 出版社/メーカー: カイ書林
- 発売日: 2012/04/05
- メディア: 単行本
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