2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「Forces for Good」と日本の家庭医=地域基盤型プライマリケア担当総合診療医の普及

米国で大きな社会的影響力を持つ12の非営利組織の特長を丁寧に分析し、大きな反響を呼んだ書籍「Forces for good」では、社会貢献型事業を成長させ、成果を出すための6つの組織的行動原則をあげている。 さて、大きな影響力をもつ非営利団体の6つの特徴は、…

ある地域のケアマネージャーさんの集まりでお話した、高齢者医療についての講演内容です

講演記録:地域の高齢者医療の焦点 暮らしの保健室という発想事例 90才男性が「この1ヵ月あまり元気がなく、この4日間食べられない。今日は朝からぐったりしている。午後5時過ぎにかかりつけの医院に電話をしたら、病院に救急車で行くように言われた」と…

生涯学習ポートフォリオとしてのRobert B. Taylor先生「三部作」

家庭医の生涯学習っていうのは、臨床においてであった問題をPoint of careでしらべて解決する積み重ねが大事ってことはたしかにそのとおりだが、それだけではだめであるという思いが強くなってきています。 たとえば、ある疾患や病態、あるいは健康問題を診…

高齢者のAmbulatory care-sensitive conditionsと家庭医

高齢者が入院することは、それ自体が機能低下のリスクになるため、できるだけ避けたいところである。北米あるいはヨーロッパでは、入院せずに済んだ可能性のある事例の研究から、プライマリ・ケアの現場で適切にマネージメントすることで、不必要な入院を防…