2022-01-01から1年間の記事一覧

業界に関して最近思い出すことなど

2010年に日本プライマリ・ケア学会と総合診療医学会と家庭医療学会の3学会が合併したとき、それぞれの学会や学会員のアイデンティティをそうとう組み直すことが必要でした。そして、合併自体に反対していた人もたくさんいましたし、ある種の血も流れま…

家庭医がブラウジングしたい海外ジャーナル

" data-en-clipboard="true"> 私が家庭医として海外のプライマリ・ケア関連のジャーナルを読むのは、主として新しいコンセプトや問題設定を知るところにあります。いわゆるCritical Appraisalはしません。大抵はタイトルをみて、アブストラクトを読み、わか…

家庭医的問題リストとはなにか?

外来診療の場面でのカルテ上の問題リストですが、たとえば80歳女性の患者さんを想定すると、よくみるタイプというか、大多数が以下のような書き方になります・・・ 問題リスト(一般的なもの) #間質性肺炎 #高血圧症 #2型糖尿病 #認知症の疑い #脳梗…

診療中こんなことを考えています

50年以上CP(脳性麻痺)の娘さんを介護していた80歳の女性を診ました。最近娘さんは施設に入所したのですが、娘さんがいなくなって、はじめて介護自体が自分を生かしてきたのだということに気づいて、「これからいったい何をしたらいいかわかなくなってしま…

あと10年現役指導医を続けたいと思います

9月もすでに第3週となりました。10月から本気だそうと思います笑 昨年4月から私の主戦場の診療所で連続18ヶ月ローテーション研修していた家庭医療専攻医(CFMDとは別のプログラムの方で、女性です)がいよいよ来週でローテ研修修了で、次のローテに移動しま…

将来のプライマリ・ケア・プロバイダー

今後の日本に必要な真のプライマリ・ケア・プロバイダー(つまり非選択的外来診療、在宅診療、感染症外来診療の3つをやれるところ)はグループプラクティス=総合診療所、と、強力な家庭医機能をビルトインした中規模病院の2つになると予想しています。「…