2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

本物の生涯学習を可能とするためのコンピテンシーとは?

医療者が生涯教育をつづけるために必要なコンピテンシーリストが以下の文献で提案されており、極めて有用である。日本においては知識や技術のコンテンツのアップデートの提供とそのうけとりが、生涯教育とされているが、それは本質とは異なっている。 Campbe…

多職種協働の典型としてのEvidence based practiceの実装

先日千葉看護学会でIowa大学の看護師で、看護研究者のローラ・カレン先生のEvidence based PracticeのIowa大学病院の医療への実装(Implementation)に関する、2時間のレクチャーを拝聴する機会があったが、非常に感銘をうけた。 EBMの実践はどちらかという…

モダン・カンポウのパラダイムとジェネラリスト

地域基盤型プライマリケア担当ジェネラリスト、すなわち家庭医としての診療の対象は、近年そのレンジが拡大してきている。特に高齢社会を背景にして、在宅ケアを初めてとして、複雑で困難な事例に対応することが求められつつある。従来の軽症の急性感染症と…

CACCMCにおける「地域志向」って何?

藤沼康樹事務所(仮)の考えるプライマリ・ケアにおける地域志向性(Community orientation)とは、 地縁血縁コミュニティへのアプローチ テーマコミュニティへのアプローチ を2つの軸とするので、地域は従来の「地域」と「共同体」の2つの意味をもつ。 具体…

CACCMCにおける「継続性」「近接性」「包括性」って何?

継続性(Continuity) 「ずっと同じ医者がみること」ではない 慢性疾患を継続管理することだけではない 対人関係継続性が最重要、またここに、このドクターに、このナースに相談にのってもらおうと思ってもらえるような関係ができること 一発の診察で継続性…

プライマリ・ケアを担うための内科医と家庭医の共通基盤はなにか

日本において求められるプライマリ・ケアの属性あるいは行動原則は、現在及び未来のヘルスケアシステムを構想するときには独自に設定する必要があると思うたりしています。そして従来よく言われてきた「ACCCA」ではなくて以下の6つが適切ではないかと最近考…