2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Urban Family Medicine@Japan構想中

大都市の家庭医療や総合診療は、地方、僻地、離島などにおけるそれとはまた違った診療展開が必要なんですが、かならずしもそれらをターゲットにしたテキストはありません。まずはブレインストーミング的に目次項目を列挙したいところ。特にNon-medical issue…

継続診療のピットフォール

継続的に患者を診ることが大切で効果的なことは自明のことのようにおもわれがちですが、長く診ることで生じる認知上様々バイアスがあるものです。 たとえば・・・1.徐々に進行する異常に気づかない たとえばパーキンソン病は徐々に進行するため、単に退行…

専門職連携教育はなぜ必要とされているのか?

専門職連携Interprofessional work(IPW)はいま日本の医療、介護、福祉の領域の教育においてはブームになっているといってよいだろう。むかしからチーム医療というのは、重視すべきと言われ続けてきたが、特に近年強調されるのはなぜか?ということに注目し…

日本における訪問看護の質向上

カナダでの訪問看護~在宅ケアへのBest Practiceの普及に関してGrounded theoryでそのプロセスを明らかにする研究論文(文献1 かなりうつくいしいものだった)をJournal Clubで読んでディスカッションになったが、その時日本の訪問看護ステーションへの適用…

ジャーナル・クラブ再考

今年1月から、あたらしい仕事として、大学院看護学研究科で月2回のJournal Clubを運営することになりました。 だいたい抄読会っていうのは、医者生活の中では、数限りなく「始めて数ヶ月で消滅」を繰り返してきたわけで、あまりよい印象がありません。まあ、…

EBMとEBP実装のあいだのギャップ

おそらく本来の意味でEBMは個別ケアレベルの実践である。 そして、たとえば組織がEvidenceにもとづく実践により診療の質の改善を図ろうとしても実際には非常に難しい場面に直面するものである。日本ではEvidenceをSpreadする方略はあまり取り上げられること…

Evidence based practiceの実装は如何にして可能なのか?

遅ればせながら、今年もよろしくお願い致します。 さて、Evidence based practiceを現場に実装すること。あるいはGood Practiceを現場に導入、定着させることは、エビデンスの構築と同等あるいはそれ以上にむずかしいと思われる。 たとえば、ある医療現場で…